豆本の歴史を記した大著『Miniature Books: 4,000 Years of Tiny Treasures(豆本—小さな宝石の4000年)』によると、最古の豆本は古代メソポタミアの粘土板だとか。 粘土板を「本」としていいのかどうか、ちょっと抵抗がありますけれども……。 いずれにしても初期の豆本は、愛玩物というよりも、実用性から生まれたものであるに違いありません。 それは何かというと、聖書や祈祷書などの内容で、旅行などに持ち歩く便を考えて作られたものです。 この本にも図版が載っているのですが、日本の最古の豆本は、あの百万塔陀羅尼です。形状には何種類かありますが、天地幅(本の高さ)は平均5.5cmなので、まさに「豆本」と言えます。 *百万塔陀羅尼のレプリカ(田中栞所蔵) 川瀬一馬『日本書誌学用語事典』(雄松堂書店、昭和57年)には、日本最古の豆本として江戸時代の本が載っているのですが、確かに百万塔陀羅尼のほうが古いに決まっています。百万塔陀羅尼は冊子本(さっしぼん)ではありませんが、巻子本(かんすぼん。巻物のこと)だって立派な書物です。 百万塔陀羅尼は、持ち歩くために小さく作ったわけではありません。小さな塔の中に納めるために、この大きさになったのです。 それにしても、仏教ではありますがこちらも宗教書であるわけで、発端がこうした内容であるということは、決して偶然ではないでしょう。 〜〜〜〜〜〜〜〜・・ご・・案・・内・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜 *豆本関連記事満載!「田中栞日記」も見てね http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111 *豆本作りワークショップ(布装の和or洋豆本+折紙豆本) 「ふくまめ」にて3月22日(土)・23日(日) http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/39738873.html *ワークショップ「1日教室/製本フルコース」開催します 2008年4月5日(土)朝〜晩、製本三昧! http://blogs.yahoo.co.jp/azusa12111/34777498.html *通信講座「消しゴム版画で蔵書票」朝日カルチャーセンター http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0801koza/I0108.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
by azusa12111
| 2008-02-26 01:18
| 豆本百科
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